「ヘガネスの戦略は、金属粉の世界的リーダーの地位を築くとともに、持続可能な社会への寄与を目指すものです。 「再生可能エネルギー向け製品の開発および車両の電動化はその戦略の一部です」と開発計画をリードしたイエは言います。
チームは、例えば電気モーター、自動車の充電装置、太陽エネルギーDC-ACインバーター、および風力発電用インダクター向けの、エネルギー損失を最小に抑えた金属粉の開発に挑みました。
「まずは調査研究レベルからスタートし、3年の開発を経たのち、現在顧客が使用する生産方式と完成品の両方が生み出されました。 この製品により、電気モーターは高出力と高効率の両方を備え、さらにより小型化ができることを意味します。 「この製品は完全に独創的で、競合には真似のできないもので製品開発には専門知識を結集しました」とイエ・チヨウは言っています。
発案から完成品までは長い時間と多くののテストが必要でした。
「私たちは材料の膨大な試験、最適化、適応に根気よく取り組みました。 例えば電気抵抗のような特性で一度望ましい結果を達成しても、かわりに強度のような別の特性が失われてしまう事が度々あります。 「最適化、適応、再テストの繰り返しでした」とビョン・スカルマンは言っています。
「ついにすべての属性を備えた製品ができあがると、顧客がこの材質のテストを始めました。 その結果顧客に好評を博し、私たちは成功したのです。 「その結果がSomaloy 5Pでした。これは、個々の鉄粉粒子のまわりにナノメーター単位の薄い電気絶縁層を備えた鉄粉粒子から成ります」とヒルマー・ヴィダルソンは言っています。
ビョン・スカルマン、イエ・チヨウ、ヒルマー・ヴィダルソンは、約20年間ヘガネスで社内開発に取り組み、さまざまな理由で自らの業務を高く評価しています。
「私たちの発明が実際に使用され、また多くの刺激的な挑戦が待っており、この仕事にはとてもやりがいがあります」とイエ・チヨウは言っています。
「材料化学者として、私は、エネルギーの移送と保存が出来る材料に関して仕事をすることを楽しんでいます。 製品が実生活の中でも使用され、社会の気候変動インパクト抑制に寄与していることも、私にとって更なる刺激となっています。
私たちは、現在、他のいくつかの刺激的なプロジェクトにも取り組んでいます。これにはバッテリー用の鉄ベースの材料や、永久磁石で使用される材料の開発が含まれています。 「しかし、これはまた別の話です」とビョン・スカルマンは言っています。