Höganäsの会社案内

Höganäsの会社案内

200年の技術革新

1797年に創立されたHöganäsは金属粉末ソリューションの世界的リーダーです。 現在、Höganäsは約2,400人の従業員を抱え、世界中の16の生産拠点から3,500以上の製品、主に顧客固有の製品を提供しています。

歴史的マイルストーン

17世紀
起業家であり女性実業家だったマリア・ソフィア・ド・ラガルディは、17世紀に、ヘガネスの採鉱業の基礎を築きました。 マリア・ソフィアは、農業と製造業で多くの事業を営んでいました。またクラッペルップ城を購入したことで、鉱山を所有するようになりました。

しかしスウェーデンとデンマークの間で、スコーネ戦争が始まると、労働者は徴兵され、マリア・ソフィアの財産は破壊され、採鉱は不可能になりました。 Hoganasbolagetで大規模採炭が再開されたのは、ようやく18世紀後半のことでした。

1797年

Höganäs創立
Erik Ruuth伯爵(1746-1820)は、政府の役人兼土地所有者であり、高い評価を得た実業家でした。 スウェーデンの南部、ヘルシンボリの周辺で彼はいくつかの企業を立ち上げました。 1797年、彼は小さな漁村ヘガネスで炭鉱会社 「Höganäs Stenkolsverk」を立ち上げました。 長年にわたり、同社は多くの名前で知られ、最終的に1966年にHöganäs ABという会社名を採用しました。

1825年

セラミックの時代の始まり
Höganäsの歴史におけるセラミックの時代では、石炭採掘の副産物である粘土が利用されました。 最初の製品はレンガでした。 その10年後、塩釉製の陶器の生産が始まりました。 Höganäsの事業では塩釉陶器の製造が重要となり、私たちの製品は長い間スウェーデンの家庭で日常的に使用されました。 Höganäsにおける陶器の生産は現在では小規模ですが続けられています。

1845年

Sjöcrona、拡張を推進
Johan Joakim Sjöcronaが工場長として雇用され、収益性を向上させました。 彼は生産を拡大し、労働者の社会的条件の改善に貢献しました。

1895年

Nordenfelt、Höganäsを国際的な評価に導く
Åke Nordenfelt(1890-1919)の指揮の下、Höganäsはレンガや下水管で事業を拡大しました。

1910年

Sieurin、スポンジ鉄の方法を発明
HöganäsメソッドがエンジニアEmil Sieurinにより考案されました。 この方法では、コークス、石灰石および粘土を利用して鉄鉱石を還元します。 この方法の特許取得後、Höganäsは1911年に生産を開始し、1912年に工場を開設しました。 その後、Höganäsは還元鉄を粉砕しスポンジ鉄粉にする工程を始めました。 鉄粉粒子が顕微鏡でスポンジ状に見えるのでスポンジ鉄粉と名付けられました

1940-61年

炭鉱閉鎖
第二次世界大戦中、Höganäsの製品のほとんど、特に石炭の需要が高まりました。 石炭は大量に採掘され、利益が向上しました。 戦争が終わると、需要は減少し、1961年にはHöganäsの鉱山は閉鎖され、 165年の炭鉱の歴史が終了しました。

1946年

鉄粉生産が飛躍
最初の鉄粉工場がHöganäsに開設されました。

1963年

巨大トンネルキルンでスポンジ鉄の製造を開始
265メートルの巨大なトンネルキルンが装備された新たな現代的なスポンジ鉄工場が開設されました。

1985年

高度成長期
80年代半ば、冶金分野は強い成長を遂げます。 この時期にDistaloy®、Hipaloy®、Somaloy®およびAstaloy™の4つの新製品が発売されました。 これらの製品は現在も需要の高い製品として販売されています。

1987年

Höganäsの私有化(一次的)
実業家Ulf G. Lindenが株式を取得し、Höganäsを私有会社に転換します。 Höganäs-Kanthalという名称で新しいグループが結成されました。 金属粉末が5つの事業分野の1つとなりました。 冶金にさらに焦点を当てるために、売却とリストラがグループ内で継続されました。 1992年のスウェーデンの金融危機により、Ulf G. Lindenは再び証券取引所にHöganäsを上場しました。

1990年

新しいDistaloy®工場が生産を開始
Höganäsの新しいDistaloy工場が開設されました。 この工場は高度に自動化されており、人間の手を借りずに工場内のコンテナを移動する自動運搬機も設備されています。

1992年

スウェーデンでの生産が拡大、中国で生産開始
より高いキャパシティーが必要となり、Bohusのアトマイズ鉄粉工場を閉鎖。 HöganäsはHöganäsから60km北にあるHalmstadで鉄鋼工場を買収。 再建後、生産能力は20万トンに飛躍しました。

Bohus工場の設備は中国上海に移送され、再利用されました。 混合粉製造設備、倉庫、還元炉が設備され、1996年に中国での操業が始まりました。

1993年

金属粉末のノウハウを共有
1993年にHöganäsは、顧客の金属粉末のノウハウを開発するためのコースを提供するPMスクールを立ち上げました。

1999年

北米と南米における組織的な揺れ
北米のHoeganaes Corporation (HC) 売却。 世界最大のPM部品製造会社の1つであるGKNがHCの80%所有者であるInterlakeを買収した際にHöganäsは持ち分を売却せざるをえませんでした。 HöganäsとGKNは、Höganäsが所有する残りの20%の株式の売却に同意しました。

この契約により、HCが保有していた北米および南米市場で、Höganäsが金属粉末を販売する可能性が開かれました。 この新しいチャレンジに向けて、Höganäsはブラジルの金属粉末製造会社を買収し、米国に新しい子会社、 North American Höganäsを設立しました。

 

 

2000年

米国事業の新設
新しい北米事業の第一歩は営業所の開設でした。 その後、ストーニークリークの製鉄工場First Miss SteelとPyronのNiagara Fallsにある鉄粉工場が買収されました。 2001年には、アトマイズ鉄粉工場が開設しました。 2年後、HöganäsはJohnstownのSCM Metalsを高合金鋼粉の生産のために買収しました。

2004年

スウェーデンの工場改修
HöganäsにあるAstaloy®工場は、改修・拡張され、仕上還元炉が増設されました。 製造工程は、Distaloy®工場の制御室から監視され操縦されました。

2006年

新しい倫理基準の設定
Höganäsは誠実かつ公正なビジネス関係を築くよう努めています。 私たちの信念は、役員会で採択された行動規範に示されています。 この規範はすべての従業員に適用されます。 数年後、Höganäsはサプライヤーと下請け業者に対しても行動規範を発行しました。 これにより、重要な資材やサービスのサプライヤーのより詳細な評価が始まりました。

2009

PoPセンターがHöganäsにオープン
HöganäsはHöganäsにPoPセンターを開設しました。 ここでは、顧客、パートナー、Höganäsのエンジニアが集まり、共に金属粉の新しい応用分野を開発しています。 Höganäsは、顧客と同様の製造設備やプロセスを導入し、新しい材料、技術、工程を試験する場を提供しています。

2021 年には、カスタマーデベロップメントセンターに改称されました。

2010年

水の浄化に金属粉を使用
North American Höganäsの研究プロジェクトは、金属粉による水の浄化を証明することを目指しています。 Cleanit®が発売され、Johnstownで水浄化ラボが開設されました。 Cleanitは、世界中の井戸水に含まれる六価クロム、発ガン性物質及び一般的な汚染物質を捕集するのに特に適しています。

2011年

新しい応用分野の開発
2つの有望な新しい応用分野、インダクタと電動駆動システムの誕生。

Höganäsは、Inductit®の商標で、太陽光および風力用のインバータ用のインダクタを製造および販売を始めました。 Höganäsの軟磁性複合材、Somaloy®は、軽量で効率的なインダクタの設計に不可欠な要素です。

Höganäsの電動駆動システムは、e-bike、スクーターや自動車のための強力なモーターです。 Somaloy は、ここでも重要な要素です。

2012年

Digital Metal®の市場投入
Höganäsは誕生間もないFcubicを買収し、新しいセグメントDigitalMetal®をブランド化し、金属粉末と焼結に関する会社の知識を組み合わせ3Dプリンティング(積層造形)の可能性の追求を初めました。

2013年

Höganäs、再び私有化
2013年10月、Höganäsは証券取引所から上場廃止しました。 Höganäsは、再び株式非公開会社となり、 Lindéngruppen and FAMおよびFoundation Asset Managementの2社が同等のオーナーとなりました。

Lindengruppenのオーナーは、かつてHöganäsを金属粉末会社に合併させたUlf G. Lindenの子女、Jenny Linden Urnesです。 FAMは、スウェーデンの産業グループであるWallenbergの持株を管理しています。 Höganäsは現在それらの1つです。

2015年

HöganäsとPMGI、世界初のPMギアボックスを発表
パウダーメタルギアボックスイニシアチブ(PMGI)は、12社の協力により開始し、世界初の 粉末冶金技術 (PM)によるギアを搭載した6速マニュアルトランスミッション車を発表しました。 このギアは、粉末冶金技術の本質的な可能性を実現し、応力、重量、騒音、コストを削減するために最適に設計されたソリューションです。

2016年

上海とヘガネスにArcXがオープン
中国の上海とスウェーデンのヘガネスに表面処理のための2つの新しいArcX技術センターがオープンしました。 ArcXは、表面処理業界で達成可能な最高の技術サービスと設備を提供する表面処理技術センターです。 ここでは、新たなビジネスチャンスを築くための新しい表面処理技術の革新を創り出すことでお客様をサポートしています。

More Höganäsの開始
Höganäsの現在の経営哲学、 More Höganäsが導入開始されました。 More Höganäsには、「企業が少ない労力でより多くの成果を達成するように息吹を与え続ける」という弊社のビジョン、各ステークホルダー(顧客、従業員、所有者、社会)に対する価値、私たちがどのように主導し、どのように仕事するのかという原則が含まれています。 弊社哲学の基盤は、持続可能(サステナブル)な事業として鉄鋼業界の持続可能性(サステナビリティ)のベンチマークとなることを目指すことです。

2017年

Digital Metal® 、熱くなる市場で新型プリンタを発表
Höganäsグループの企業であるDigital Metal社は、従来の技術よりも小型複雑形状部品を生産できる業界初の高精度バインダージェット方式金属3Dプリンターの量産を開始しました。

環境ビジネスの新しい本社がノースカロライナ州ケアリーにオープン
ノースカロライナ州ケアリーに新しいオフィスと水処理ラボが開設されました。 この施設は水の浄化と土壌浄化の事業を拡大するための主な施設として約60人の従業員を雇用しています。

中国上海にシンタリングハブを開設
中国のHöganäs社は最先端の焼結技術とサービスを提供するシンタリングハブ(焼結技術センター)を開設しました。 ここでは、お客様が実際に試験と評価を行い、Höganäsの知見と専門知識を活用することができます。

2018年

ヘガネスがハイエンド金型メーカーのAlvier社を買収
Alvier社は、ヨーロッパで最大の粉末冶金用金型メーカーです。 この買収により、ヘガネスは、圧縮成形工程での粉体と金型のあらゆる最適な組み合わせを検討し、利用できるようになりました。 Alvierは、新しいデジタル技術を将来のプロセスと材料ソリューションに適用する取り組みに、重要な役割を果たします。

ヘガネスがSTCを買収しセラミック市場に参入
H.C.Starcグループの表面処理技術&セラミック粉体部門(略称STC)は、非酸化物セラミック粉末の生産および開発を行い、世界的な存在感を持っています。 STCの優れた人材と開発能力によって、ヘガネスによる顧客へのサポート体制はさらに改善され、市場に新しいアプリケーションを送り出すために役立ちます。