電動モータ用軟磁性複合材料
Electric Torque Machines（ETM）は、横断磁束技術に基づいた 独自の電動モータを設計および製造しています。 アリゾナに拠点を置く同社は、2社の顧客の課題を解決するために、Höganäsの独自の軟磁性複合材料Somaloy®を使用して効率的で高性能なモータを開発しました。
1社目は駆動システム全体のコストを削減したいと考えていたコンベヤメーカーで、 同社は、顧客満足度に悪影響を及ぼしていた信頼性と効率性が低いギヤボックスを不要にすることを希望していました。
2社目は、HVLS(低速大風量）送風機のメーカーで、高騒音で重く、非効率的なギヤボックスの採用を止めることを検討していました。 同社は、直径5メートル以上の送風機にダイレクトドライブソリューションを提供する初のHVLS送風機メーカーになることを目指していました。
弊社の軟磁性複合材『Somaloy』による製品を含むETMのダイレクトドライブシステムはこれらの課題を見事に解決しました。 独自の三次元特性、成形性、およびシンプルな組立工程により、Somaloyは小型で高性能かつコスト効率の高いソリューションを可能にしました。
ETMのMichael Christopher氏は次のように語ります。 「3次元形状に成形でき独自の等方の磁気特性をもつため、Somaloyを選択しました。 Höganäsは、当社の要求仕様を満たす唯一の金属粉サプライヤでした。 当社では現在、プレス成形されたアキシャルフラックス型コンダクタにSMC材料を使用していますが、積層鋼板と比較して組み立てがより簡単になりました。」
市場をリードする顧客と共同で数年にわたる技術開発と最適化を行った結果、Somaloy製部品を搭載したETMのモータは特定の用途では他に類をみないものとなりました。